報道関係

2009年(平成21年)5月12日(火曜日) 島根日日新聞
島根被害者支援サポートセンターであいさつする角南理事長
 犯罪被害者支援を行う「島根被害者支援サポートセンター」の開所式が十一日、松江市東津田町のいきいきプラザ島根であった。県や県警、各相談センターなどから約三十人が出席し、被害者支援の中核施設としての充実と発展を願った。
 同センターは昨年四月に設立された事件や事故の被害者や家族、遺族に精神的支援などを行う民間団体。これまで専門の事務所はなく、開所に伴い本格的な活動に乗り出すことになった。
 具体的にはボランティアなどのスタッフ十人が犯罪被害者からの電話や面接での相談に応じ、病院、警察、裁判所に付き添うなどの直接的な支援を行う。また、自助グループの活動支援、講演会の開催などの広報啓発活動にも力を入れるという。

 開所式では、同センターの角南譲理事長が犯罪被害者基本法の成立などを振り返りながら、「被害者の権利を守り、サポートする機運が高まっている。国民の目線を持ったサポートセンターになれるかは我々の努力にかかっている」と強調した。
 来賓祝辞で県環境生活部の村川修次長は「犯罪被害者に継続的な支援が行われるのは意義深い。県としても活動が県民に周知され、犯罪被害者の置かれた状況への理解や配慮への意識啓発を推進していきたい」。県警の井上悦希警務部長は「将来的にはセンターが犯罪被害者支援法に規定する犯罪被害者等早期援助団体として指定を受けるよう支援をしていきたい」と述べた。
 この後、全国被害者支援ネットワークの木下文雄理事(被害者支援センター・ハートラインやまぐち副理事長)が「サポートセンターと他機関との連携について」と題して講話。式典の後には、「ごうぎん一粒の麦の会」から液晶プロジェクターと自立式スクリーン一式が同センターに贈られた。
 

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