報道関係

2008年(平成20年)9月13日(土曜日) 日本海新聞
 交通事故や犯罪の犠牲になった人たちの等身大オブジェに写真や遺品を付けて生きた証を伝える「生命のメッセージ展in出雲」(同実行委員会主催、新日本海新聞社など後援)が十二日、JR出雲市駅南口のビッグハート出雲で始まり、理不尽に命を奪われた全国百三十一人のオブジェが命の重さを伝えている。十四日まで。
 同展は遺族らが七年前から、全国各地で開いている。山陰での開催は初めて。一九九九年に智頭町で起きた、飲酒運転の乗用車に衝突され、鳥取大学の女子学生三人が死亡した事故と、二〇〇五年に浜田市で消防士が近所の男に刺殺された事件の遺族が中心となって準備を進めてきた。

犠牲者の等身大オブジェや写真が展示された会場
 会場には、遺族が手作りした等身大の白いオブジェ百三十一体が並ぶ。それぞれ、生前の写真生きた証しとして愛用した靴などが展示され、家族らのメッセージが添えられている。
 実行委員長で、飲酒事故の犠牲になった鳥取大生の一人、江角真理子さん=事故当時(二〇)=の父親、江角弘道さん=斐川町=は「生きたくて生きられなかったメッセンジャー百三十一体の声なき声を聞いていただきたい」とあいさつ。
 同じ事故の犠牲者の一年先輩だった、斐川町の主婦、梅津文絵さん(三〇)は「過去に飲酒運転などを繰り返している人が悲惨な事故を起こしているケースが多いので、運転免許センターでもこうしたメッセージ展を開いてほしい」と話していた。
 

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