報道関係

2008年(平成20年)9月12日(土曜日) 山陰中央新報
 
 犯罪や交通事故で命を落とした遺品やオブジェを展示し、命の尊さを訴える「生命のメッセージ展in出雲」が十二日、出雲市駅南町のビッグハート出雲で始まる。山陰両県では初開催で、企画した島根県内の遺族たちが来場を呼び掛けている。十四日まで。
 同展は、交通事故で一人息子を亡くした神奈川県の造形作家、鈴木共子さん(59)が二〇〇一年に企画。以来、全国の遺族によって開催され、五十四カ所目の出雲会場では、飲酒運転の暴走車に衝突される事故で、次女を亡くした同県斐川町の江角弘道さん(63)と妻の由利子さん(60)、同じ事故で長女を亡くした同町の大谷浩子さん(52)、殺人事件で夫を亡くした浜田市の石川俊子さん(39)の四人が企画した。
 会場には、全国の犠牲者百三十一人のオブジェや生前の写真、靴などを展示。遺族や出雲市内の児童、生徒たちが作った縦、横三・六mのハート形のシンボルマークも飾る。
 開催前日の十一日は、遺族やボランティアら六十人が会場を準備。企画者の江角弘道さんは「生きたくても生きられなかった人たちの声を聞き、命の重さを感じてほしい」と話した。
9月10日の事故 今年の累計 前年同期
鳥取 発生 6件 1470件 1678件
死者 0  20人 21人
傷者 8人 1904人 2182人
島根 発生 5件 1463件 1831人
死者 0  28人 25人
傷者 8人 1685人 2132人
(鳥取、島根県警調べ)
交通事故で亡くなった次女真理子さんの写真を並べる江角弘道さん=出雲市駅南町、ビッグハート出雲
 

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