報道関係

2008年(平成20年)8月5日(火曜日) 日本海新聞
 犯罪被害者を支援するボランティア養成講座が一日、松江市東津田町のいきいきプラザであり、飲酒運転事故でわが子を亡くした斐川町神氷の江角由利子さん(60)が、事故後のショックや支援の在り方などについて語った。
 事故は、一九九九年十二月に発生。鳥取県智頭町の国道で飲酒運転の車に衝突され、娘の真理子さん=(20)=と、同乗の友人二人も死亡した。当時は、今ほど飲酒運転が大きな社会問題になっておらず、加害者は懲役三年の実刑判決だった。江角さんは「あまりにも命が軽く見られている」と感じ、厳罰化を求めて署名活動も行った。
 事故当時は犯罪被害者への支援も薄く、直後は「買い物に出かけるのも精神的につらかった」と告白。県内にもサポートセンターが設置されるなど、支援の質は高まっていると感じるものの、何げない言葉に傷つくこともあり、「慎重に、優しい言葉をかけてほしい」と要望した。
 また、犯罪被害者や遺族に支給される給付金制度の説明などもあった。
 講座は、県内で初めて犯罪被害者の直接支援に乗り出す民間団体・島根被害者サポートセンターが開催し、約二十人が聴講した。
 

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