報道関係

2008年(平成20年)7月20日(日曜日) 中国新聞
 
 命の尊さを訴える全国巡回展「生命(いのち)のメッセージ展 in 出雲」が今秋、出雲市で開かれるのを前に、同展実行委員会の江角弘道委員長=斐川町=がこのほど、県立大短期大学部出雲キャンパスで公開講座を開いた。
学生や市民に命の尊さを訴える江角さん
 江角さんは九年前、友人三人とドライブに出掛けた次女真理子さん=当時(20)=を飲酒運転の車との衝突事故で失った。学生や市民四十人に、詩人金子みすゞの詩を市民グループが歌う童謡に乗せて紹介した。
 優しい言葉は相手を優しくさせ、冷たい言葉は相手を冷たくさせる−との詩「こだまでしょうか」を引き合いに江角さんは「一緒に悲しむ人がいてくれたことは支えだった」。また、人の一生を波に例え「命は断続的に、古代から脈々と連なる尊いもの」と語り掛けた。
 同大専攻科の石橋鮎美さん(29)は「童謡など何げない日常にも命の大切さを訴えるメッセージがあると気付いた」と話していた。
 事故や事件の犠牲者百三十五人の等身大のオブジェと遺品が並ぶメッセージ展は九月十二〜十四日、出雲市のビッグハート出雲である。(加納亜弥)
 

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