報道関係

2008年(平成20年)6月23日(月曜日) 毎日新聞
 
 犯罪や交通事故の被害者やその家族を支援する島根県被害者サポートセンターが、被害者らの相談に応じたり、病院や裁判所の付き添いを行う支援ボランティアを募集する。
 ボランティアは7〜9月に行われる養成講座に参加し、来年4月から実際の支援を行う。被害者支援の体制整備の遅れも指摘される県内で、被害者らと直接向き合って、支援するボランティアの養成が期待される。
 島根被害者サポートセンターは今年4月、事件,事故の被害者やその家族を精神面などから支えるために設立された民間団体。将来的には、被害者自身の同意を得た上で警察から氏名、住所などの情報を受け、援助対応を素早くできるようになる「犯罪被害者早期援助団体」への申請を目指す。
 99年12月に飲酒運転の車に衝突される事故で次女を亡くした、江角由利子さん(60)=斐川町神氷=も、島根被害者サポートセンター理事に就任しており「中国5県の中でも島根県の被害者支援の体制は遅れていると感じる」と指摘する。「警察の一報を受けた時点から、被害者への支援は必要。警察、民間が連携してサポートできる体制ができれば」と語る。
 養成講座は、いきいきプラザ島根(松江市東津田町)で7月25日から計7回行われ、定員25人。交通事故や犯罪で命を落とした被害者の遺族や警察、他県の被害者支援センター関係者の講演が予定されている。
 問い合わせ・申し込みは、県警本部広報相談課被害者対策室「島根被害者サポートセンター・支援ボランティア募集係」(0852・27・6553)まで。今月30日締め切り。  【小坂剛志】
 

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