報道関係

2008年(平成20年)3月25日(土曜日) 毎日新聞
 9月に出雲市で「生命のメッセージ展」が開かれるのを前に、飲酒事故で娘を亡くした遺族がこのほど、溝口善兵衛知事を訪問し「不条理に亡くなった人たちのオブジェを見てもらい命の尊さを伝えたい」と同展への協力を要望した。
 訪問したのは、同展実行委員会の江角弘道さん(63)、由利子さん(60)夫婦=斐川町=と、大谷浩子さん(52)=同。江角さんの次女真理子さん(当時20歳)と大谷さんの長女知子さん(当時21歳)は同級生で、出雲高校から鳥取大に進学した。2人は99年12月、鳥取県智頭町で飲酒運転の乗用車に衝突される事故に巻き込まれ、友人とともに命を落とした。
 江角さんらは、理不尽に亡くなった人の遺品やオブジェを遺族が展示することで「命の尊さ」を感じてもらう同展を説明。
「生命のメッセージ展」について説明する遺族=県庁で
溝口知事は「残された人たちの気持ちを感じてもらうことは大事なことです」と、同展への協力を約束した。
 昨年10月には、同じ事故で娘を亡くした遺族が福岡県前原市で同展を開催。会場の天井には、市内の小学生が「命」
になぞらえて作った折り鶴が飾られていた。江角さんは「特に子どもに参加してもらい、若いときから命の大切さを感じてもらいたい」と話した。
 「生命のメッセージ展in出雲」は9月12〜14日、出雲市のビッグハート出雲で開催される予定。 【小坂剛志】
 

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