報道関係

2012年(平成24年)7月7日(土曜日) 中国新聞
遺族の悲しみいつまでも
出雲の江角さん夫妻
南区で事故撲滅訴え
「二度と悲惨な事故を起こさないで」と呼び掛ける弘道さん(左端)と由利子さん(右奥)
 飲酒運転の車と衝突事故で当時20歳の次女が亡くなった、出雲市の住職江角弘道さん(67)、由利子さん(64)夫妻が6日、広島市南区のホテルで講演した。演題は「亡くなった娘からの生命のメッセージ」。約150人を前に、飲酒運転事故の撲滅を訴えた。
 次女の真理子さんは鳥取大3年だった1999年12月、同級生の車に乗ってドライブ中、中央線をはみ出した飲酒運転の車との正面衝突で命を落とした。夫婦は飲酒運転の厳罰化を求める署名活動や、学校や刑務所での講演を続ける。
 県高速道路交通安全協議会が企画したこの日の講演で、弘道さんは「残された遺族は希望も夢も奪われ、悲しみはいつまでも消えない。こんな理不尽な事故は二度と起こしてはいけない」と力を込めた。
 由利子さんは、真理子さんが刺しゅうしたハンカチや、生前使っていた手帳を手に、命の尊さを強調。「今でも飲酒運転の事故が絶えず、憤りを感じる。飲んだら飲んだら乗るなを徹底し、人の命を奪わないで」と呼び掛けた。(永里真弓)
 

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