報道関係

2012年(平成24年)6月4日(月曜日) NHK鳥取
交通事故遺族が高校生に講演
 交通事故で娘を亡くした遺族から当時の体験や思いを聞くことで命の大切さを学んでもらおうと
いう講座が、米子市の高校で開かれました。
 この講座は県警察本部と「とっとり被害者支援センター」が米子市の米子北高校で開いたもので、
13年前、飲酒運転の車との衝突事故で当時20歳の娘を亡くした島根県出雲市の江角由利子さ
んが、およそ700人の生徒を前に講演しました。
 この中で、江角さんは、「娘が生きていたら、今、33歳になっています。きっと赤ちゃんを産
んで、仕事も一生懸命していたと思います」と交通事故によって娘の命を奪われた無念さを語り
ました。
 また、娘が愛用していた手帳や靴、それに娘から贈られた手紙などを紹介しながら、「13年たっ
た今も、事故のあった日から時間が止まったままです」と訴えた上で、「生きていなければ夢を
かなえることもできません。自分の命はもちろん、ほかの人の命も大事にして下さい」と呼びか
けていました。講演を聞いた女子生徒は、「命の重さや社会のルールを守ることの大事さを感じ
ました」と話していました。
 江角由利子さんは、「高校生たちには、事件や事故の加害者にも被害者にもなってほしくないで
す」と話していました。
 

報道関係へ戻る >>