報道関係

2011年(平成23年)10月6日(木曜日) 島根日日新聞
 娘の真理子さんを交通事故で亡くした江角由利子さん(62)=出雲市斐川町=による「命の授業」が五日、県立出雲農林高校(桑原克夫校長、同市下横町)で行われた。江角さんは「みんな死なないで、夢を持って生き抜いて、命をつないで」と語りかけた。
 娘の真理子さんら三人は一九九九年、鳥取県内で軽自動車に乗っているところを、対向車線をはみ出した飲酒運転の乗用車に衝突され、命を落としている。その後、江角さんは命の大切さを見つめることで、交通事故をなくしたいと各地で講演活動を行っている。
 この日の「命の授業」は、県被害者サポートセンターと、県、県教育委員会、県警が主催。同校の生徒教職員合わせて約四百五十人がこの授業を受けた。

 江角さんは真理子さんが死亡する直前まで描き続けていたノートや、二十年前に自転車通学中に事故に遭って死亡した同校の女子生徒の父親が、同校自転車置き場に設置した看板を紹介しながら、命の大切さを説いていった。
 古川一輝生徒会長(三年生)は「来年から自分も車を運転するすると思うが、運転することに責任をもっていく。真理子さんの残されたメッセージを受け止めていく」と、江角さんに感謝の言葉を述べた。
 同校では、三年生の就職する生徒を中心に、十一月から仮免許を取りに自動車学校に通い出すという。
 

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