◆大田、遺族が講演◆
娘が飲酒運転の車の犠牲となった斐川町の江角弘道さん(66)、由利子さん(63)夫婦が23日、大田市大田町の市民センターで講演した。市が企画した人権を考える催しの一環で、約240人が聴き入った。
次女真理子さん(当時20)は1999年12月、友人と車で出かけた帰り道の鳥取県内の国道で、対向車線をはみ出した飲酒運転の乗用車に衝突され、友人2人と共に亡くなった。
江角さん夫婦は、葬式を親が出す悔しさや悲しみを語り、事件や事故で命を奪われた人の遺品展や危険運転致死傷罪導入の署名活動を進めた体験を紹介した。「他の遺族と連携することで悲しみと向き合うことができた。自分の命も他人の命も大切に」と話した。(中村正夫) |