報道関係

20011年(平成23年)1月28日(金曜日) 島根日日新聞
 一九九九年に鳥取智頭トンネルで悪質な飲酒運転の犠牲になった江角真理子さん(当時20歳)=斐川町=、大谷知子さん(当時20歳)=同=の母校、斐川西中学校(梶谷光弘校長、五百十七人)で、真理子さんの母、江角由利子さんが全校生徒を前に「亡くなった娘への生命(いのち)のメッセージ」と題して講演した。
 全校生徒が自転車通学する同校のPTAが、生徒の自転車のマナーアップを図ろうと企画した。
真理子さんの中学時代のエピソードを話す江角さん

 江角さんは、真理子さんの中学校時代の「生活ノート」を示し、真理子さんが自転車のヘルメット着用の必要性について担任教諭と意見を交わしたエピソードや、真理子さんが高校時代に自転車走行中に事故に遭遇したことなどを紹介。
 「自分の命を自分で守るのは最低条件。事故に遭ってからでは遅い」と生徒に呼び掛け、「被害者にならない努力は出来ないが、加害者にならない努力は出来る。ここに生きているのは、命の繋がりが途切れることなく続いてきたから。今、生きているのは当たり前ではない」と命の尊さを訴えた。
 講演を聞いた松村碧衣さん(14)は「命が大切だということを、改めて感じました」と感想を話した。
 主催した同校PTAの金築智会長(48)は「交通事故は一瞬で若い人の夢を奪う。命の大切さを知って、他人や自分の命を守るように生徒たちには交通安全意識を高めてほしい」と話す。
 

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