報道関係

2010年(平成22年)10月24日(日曜日) 山陰中央新報
真理子さんの靴を手に、講演する江角由利子さん
 飲酒運転の車に次女真理子さん=当時(20)=を奪われた島根県斐川町神氷の江角弘道さん、由利子さん夫妻が22日、湯梨浜町のアロハホールで開かれた第42回鳥取県交通安全県民大会で講演し、「生きているという当たり前のことを大切にして」と語り掛けた。
 真理子さんは鳥取大在学中の1999年、岡山県を旅行して車で帰る途中、智頭町の国道53号で車線をはみ出してきた対向車と衝突。同乗の2人とともに亡くなった。
 鳥取市内の病院からの帰宅を振り返り、弘道さんは「入学時に荷物を運んだ道を遺体と帰ることになった。」吐露。慰めの言葉で逆に傷つくこともあり、「娘は生きたくても生きられなかった。残された人は本人以上に悔しい思いをする」と強調した。
 由利子さんは「一生懸命生きて夢をかなえたかったが、かなえられなかった」と、真理子さんと家族の無念さを述べた。
 

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