報道関係

2010年(平成22年)7月8日(木曜日) 島根日日新聞
講演への感謝の言葉を述べる三宅康平生徒会長
 十一年前に悪質な交通事故で娘・真理子さん(当時20)を亡くし、「生命のメッセージ展in出雲」の実行委員として奔走してきた江角由利子さんを講師に「命の大切さを学ぶ教室」が斐川町立斐川東中学校で六日にあった。
 先に行われた松江南高校での講演を聴いた出雲保護司会斐川支部(田坂将支部長)のメンバーの「是非、斐川でも話を聞く機会を設けたい」との思いが実現したもので、将来を担う子供たちに、被害者が受けた「痛み」と「命の大切さ」を伝え、犯罪を犯してはならないという意識を持ってもらうために開かれた。
 江角さんは娘の死後、後遺症に悩んだこと、交通事件犯への罰則を重くする運動にかかわったことなどを紹介した上で「こういった理不尽な死が減るようにとの思いで若い人に向けて話している」と語った。
 三年生の西佳鈴(かりん)生徒会副会長は、「家に帰って親に今日の話のことを話すとき、育ててくれてありがとうと言おう。もし私が理不尽な死で死んだら、親は同じことを感じるだろうと考えながら聞いていた」と述べた。
 講演会は、法務省主唱の社会を明るくする運動の一環として開かれたもので、生徒355人のほか、同支部や斐川町更生保護女性会のメンバーも参加した。
 

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