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犯罪被害者支援の行政担当者に、遺族に寄り添った支援の必要性を呼び掛ける江角由利子さん |
行政担当者が犯罪被害者支援について学ぶ研修会がこのほど、松江市内であり、飲酒運転による輪禍で当時20歳の娘を失った斐川町神氷の江角由利子さん(61)が、遺族の立場から適切な支援の在り方を訴えた。
江角さんは、10年前の悲しみを踏まえ「事件当初は、被害者からではなく、支援側からのアプローチが必要」と指摘。病院や裁判所への付き添い、犯罪被害者給付金の申請など、支援メニューの分かりやすい提示を求めた。
見知らぬ土地の警察署や病院に出向くケースが多く、電話対応で「道が分からなかったら出迎えますよ」と声掛けるだけでも違うとし、「遺族の気持ちに寄り添ってくれる人との出会いが、何よりの支えになる」とした。
研修会は内閣府が主催。県内をはじめ、中国地方市町村担当者ら30人が耳を傾けた。 |