報道関係

2009年(平成21年)9月2日(水曜日) 毎日新聞
オブジェの横で、生徒に命の大切さを訴える江角さん=出雲市西林木町の私立出雲北陵中学・高校で
 99年12月、飲酒運転の車に衝突され、当時20歳だった次女の真理子さんを亡くした、江角由利子さん(61)=斐川町神氷=が1日、私立出雲北陵中学・高校(出雲市西林木町)で「亡くなった娘からの生命のメッセージ」と題し、講演した。「夢をかなえる最低条件は生きていること。命は一つしかない」と呼び掛けた。
 今年創立100周年を迎える同校の学園祭の講演会で、中学・高校の生徒約700人が熱心に耳を傾けた。
 「自分の命が今日なくなってしまうと想像したことがありますか」。江角さんは真理子さんの等身大のオブジェの横で、命の大切さを訴えた。また、裁判の傍聴など、同じ事故で娘を奪われた遺族と共に行動した経験から「苦しみは孤独で耐えていないで、みんなで分かち合えば小さくなる」と話した。
 講演を聴いた高校3年、春日真菜さん(17)は「いつ事故が起きるか分からない。一日一日を大切に過ごし、家族を大切にしたい」と話していた。
 講演は県の委託事業で島根被害者サポートセンターが実施。問い合わせは同事務局(0852・32・5928)へ。【御園生枝里】
 

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