報道関係

2008年(平成20年)9月13日(土曜日) 毎日新聞
生命のメッセージ展:出雲で開幕 目うるませる女子児童 /島根
◇「私より小さいオブジェがあった」
 事件や事故で理不尽に命を亡くした被害者の等身大のオブジェや遺品を展示する「生命のメッセージ展in出雲」が12日、出雲市駅南町1のビッグハート出雲で始まった。会場には131人分の被害者のオブジェが展示された。この日は、大勢の小学生も授業の一環で会場に訪れ、自分と変わらないくらいの身長のオブジェを真剣に見つめていた。企画した江角由利子さん(60)=斐川町=は「自分の命も、他人の命も大事にしてほしい」と児童らに語りかけていた。

 生命のメッセージ展は、飲酒事故で長男(当時19歳)を失った、鈴木共子さん(59)=神奈川県座間市=が発案。01年に東京都から始まり、全国各地で開催され、今回で54回目。島根県内では初めての開催となる。

 この日は、出雲市内の神西小5年生の児童が会場を訪れ、オブジェなどを見学。女子児童(11)は「自分たちよりも小さなオブジェがあって、亡くなった子も家族もかわいそうだった」と、目をうるませていた。「生命のメッセージ展in出雲」は14日まで開催されている。【小坂剛志】
 

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