報道関係

2009年(平成21年)11月6日(金曜日) 島根日日新聞
スタッフの中学生と完成した「ぐるぐるアート」
 出雲市東林木町の鳶巣コミュニティセンター玄関ロビーで、感謝の気持ちを込め、「ありがとう」の文字を綴った「ぐるぐるアート」が、訪れた人を迎えている。
 
 同アートは、先月下旬の「秋の鳶巣まつり」で、「ありがとうの心をみんなで描こう」と「ぐるぐる体験教室」を開き、来場者らによって書き込まれたもの。
 きっかけは、今年六月に開いた「ミニ生命(いのち)のメッセージ展」。同展では、犯罪や事故など、理不尽に命を奪われた犠牲者の「生きていた証」を「二十五命のオブジェ」として展示。その中にぐるぐるアートも飾られており、「ぜひ鳶巣でも」と、同コミセンチーフマネージャーの山崎順子さんが企画した。
▲ぐるぐるアート体験教室で「ありがとう」の文字を書き入れる親子連れ
 まつり当日、来場者らによって書き込まれた「ありがとう」の文字は、次々とその輪を広げ、直径一・五mの作品に仕上がった。
 完成した作品には「いっぱいのまごころで、いっぱいしあわせな子どもたちが育てられました。ありがとう」「家族のみんな、元気でにこにこありがとう」など、素直な気持ちでの感謝の言葉が書き記されている。
 山崎さんは、「ひょっこり会場を訪れた三人の男子中学生が、ありがとうと書いた後、笑顔になり、スタッフとして一日中、取り組んでくれた。ありがとうという文字には、みんなの心を癒す力があるのでは」と話す。
 同コミセンでは、「生命のメッセージ展」のほか、阪神大震災で命を失った加藤はるかちゃんの思いをのせた「はるかちゃんのヒマワリ」をコミセンの庭に咲かせたり、アグネス・チャンさんの「心を豊かにする教育とは」の講演会など、「命」をテーマにさまざまな活動に取り組んでいる。
 

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